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2020.10.28

介護福祉士実務者研修ってどんな資格?取得の方法やメリットを紹介

実務者研修とはどんな資格なのか

実務者研修とは正しくは介護福祉士実務者研修と呼ばれる介護に関する資格のことです。幅広い利用者へ対応できる基本的な介護を提供する能力を身につけること、今後の介護に等に関する制度の改正や新しい課題や技術、知見を自分から把握できる能力を身につけることが実務者研修の目的とされています。

実務者研修資格を取得する方法と難易度

【資格を取得する方法と難易度】

実務者研修の資格を取得するには都道府県に指定された地方公共団体や学校法人、社会福祉法人、営利法人、NPO法人などが行っている講座を受講して指定された20科目(450時間)の研修を修了する必要があります。(研修科目と時間の詳細は下記の表に記載してあります)
研修の難易度は、介護職員初任者研修よりも学ぶ科目や時間は増え内容の質も高く設定されており、専門的な介護について学ぶので介護職員初任者研修と比較すると高くなっていると言えます。
実務者研修を修了するための試験は特に定められていませんがスクールによっては実施している場合もあるようです。試験がある場合でも難易度はそれほど高くはなく、研修の内容を正しく理解していれば問題のないものとなっており、仮に不合格となっても追試験・再試験が行われています。

【実務者研修の科目と時間数】

実務者研修では自身が保持している資格により受講する科目を免除されることがあります。下記サイトのガイドラインをご参考にしてください。

厚生労働省「実務者研修認定ガイドライン」

【研修の受講資格】

講座の受講対象となるのは介護職員初任者研修では介護が未経験の方などが主な対象となっていますが、実務者研修では介護の基礎的な知識をもっている方を前提としています。受講するために必要となる資格は特に定められておらず、学歴、年齢、実務経験、資格などを問われことはなく介護の仕事が未経験であっても受講することが可能です。ただし、上記でも触れましたが研修の内容は介護に関する基礎知識を持っていることを前提としているので介護系の資格を持っていない方や介護サービスを提供する仕事を経験されていない方は介護職員初任者研修から受講しておくのがよいと言えるでしょう。(介護職員初任者研修を修了していることを受講の条件としているスクールもあります)

【講座のタイプ】

実務者研修は2種類の講座があり通学する講座と通信学習をする講座に分かれています。研修を修了するまでの時間はスクールのスケジュールによって異なりますが、通学講座で4カ月から6か月、通信講座では1カ月程度がその目安となります。また、通信講座を受講しても「介護過程Ⅲ」と「医療的ケア(演習込み)」の科目は通学してスクーリング授業を受ける必要があります。

【受講料について】

実務者研修を受講する際に必要となる費用はスクールや自身が保持している資格によって異なってきます。未資格の方であればおおよそ15万円から20万円程度、介護職員初任者研修の資格を保持している方であれば約10万円から20万円程度の受講料が必要です。スクールや講座によっては給付金制度を利用できる場合(受給するための条件あり)もあります。

実務者研修を取得するメリット

【仕事の質が向上する】

実務者研修の資格があれば、介護職員初任者研修の資格だけでは行うことができない痰の吸引や経管栄養などの医療的なケア行うことが可能になります。また、介護職員初任者研修よりも専門的に介護について学ぶことから仕事内容そのものは似ていても仕事の質という点で向上することが期待できます。

【キャリアアップを目指せる】

実務者研修の資格は介護福祉士の国家試験を受験するために必要となる資格です。介護福祉士の資格を取得できれば、その後には経験を積みケアマネジャーの資格取得を目指すこともできます。このように、介護業界でキャリアアップを目指す方にとって実務者研修の資格を取得することは必須と言えるでしょう。

【給与のアップが期待できる】

実務者研修の資格を取得することで正規職員(常勤)への登用や資格手当がつくといった待遇が変わることがあります。厚生労働省の行った「平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要」によると、介護職員(常勤)の月給は、保有している資格がない場合だと261,600円、介護職員初任者研修資格を保持している場合には285,610円、実務者研修資格を保持していれば288,060円となっており月給に差があります。

【サービス提供責任者として働くことができる】

実務者研修の資格をもっていれば訪問介護事業所で配置が義務づけられているサービス提供責任者として働くことができ、その場合には給与のアップが期待できます。(サービス提供責任者とはケアマネジャーや訪問介護員などの介護職員との連絡や仕事の調整といったコーディネート業務を担当します)公益財団法人介護労働安定センターの行った「令和元年度介護労働実態調査」によると、サービス提供責任者の月給は224,613円、訪問介護員は205,402円(ともに正規職員)となっておりサービス提供責任者の月給は訪問介護員より高くなっています。

【自分に自信がつく】

介護の専門性が高い実務者研修の資格をもつことで、しっかりとした根拠のある介護サービスを提供する能力を身につけることができ介護職員としてのスキルアップにつながります。スキルアップは周囲の上司や同僚からの信頼を得るきっかけとなり、介護職員としての自信につながっていくでしょう。

転職について

介護サービスを提供している事業所の求人を見てみると実務者研修の修了を条件としている場合も多くあり、資格をもっていると転職の際には有利に働くと言えるでしょう。特に、訪問介護事業所ではサービス提供責任者が実務者研修の資格を保持していない(もしくは、介護福祉士、旧課程であるホームヘルパー1級の資格)と、介護サービスの対価として国から支払われる介護報酬が減ってしまうので実務者研修の資格をもっていることへのニーズは高いと言えます。また、求人をだしている介護事業所は介護の専門的な知識とスキルをもった介護職員を探しているので資格をもっていれば知識とスキルを保有していることの証明となり求人先へのよいアピールとなるでしょう。同様に資格を保持していることで未資格であることと比べると自身の仕事への意識の高さをアピールすることにもなり転職を有利に進められることにつながる可能性が高まります。

文責:有田 和弘
特別養護老人ホーム、小規模多機能型居宅介護施設などで介護職として働き、ケアマネジャーの資格取得後は特別養護老人ホームで介護度の高いご利用者への支援を中心にケアマネジメントを行う。介護業界での勤務経験は通算で10年を超える。現在は介護関係の記事作成を中心にフリーライターとして活動中。

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