資格取得

2020.10.14

介護職員初任者研修とは?資格取得の方法やメリットを紹介

介護職員初任者研修とはどんな資格なのか

介護職員初任者研修は介護の入門資格と言われ、介護の基本的な知識やスキルを身に付けて在宅や施設で働く際に指示を受けながら介護業務を実践できるようになることが資格の目的とされています。介護業界に興味のある方やこれから介護サービスを提供する事業所で働こうと考えている方、介護の現場で働きはじめた新人介護職員の方を対象とした資格と言えるでしょう。
介護職員初任者研修の講座を受講することで介護の理念や人間の体の仕組み、高齢者の特徴、人間が年をとることで起こる変化、高齢者や障害を持つ方の援助方法、医療的な知識などを学ぶことができます。
補足になりますが、この資格は2013年4月1日に廃止されたホームヘルパー2級に相当する資格となっており、資格を取得するために必要となる学習の内容や修了するための条件は変更されています。また、以前にホームヘルパー1級、2級、介護職員基礎研修を修了している方は介護職員初任者研修の修了者と見なされます。

介護職員初任者研修資格を取得する方法と難易度

【資格を取得する方法】
介護職員初任者研修を取得するには、都道府県または都道府県知事の指定した事業者の行う研修を受講し修了する必要があります。研修は座学と実技演習で構成されており、合計で130時間のカリキュラム(カリキュラムの内容については以下に記載しておいたので参考にしてください)に沿って行われる授業で介護に関することを学び介護技能の習得を目指します。座学では教科書や資料を使いながら介護の知識を学び、実技演習では衣類の着脱の方法や移動・移乗の介助方法といった実践的な介護について学びます。

カリキュラムに沿って行われる授業をすべて終えた後には修了試験が行われ、その試験に合格することで介護職員初任者研修の資格を取得することができます。修了試験では1時間の筆記試験が行われ、試験内容はスクールによって異なりますが記述式より選択式の問題が出題される場合が多いようです。試験の難易度はそれほど高く設定されておらず、授業の内容をしっかりと把握していれば合格ができるレベルとなっています。合格のラインは正答率が約7割程度必要とすることが多いようです。
※仮に不合格となっても追試や再試験を受けることが可能です。

介護職員初任者研修の科目と時間数

職務の理解 6時間
介護における尊厳の保持・自立支援 9時間
介護の基本 6時間
介護・福祉サービスの理解と医療との連携 9時間
介護におけるコミュニケーション技術 6時間
老化の理解 6時間
認知症の理解 6時間
障害の理解 3時間
こころとからだのしくみと生活支援技術 75時間
振り返り 4時間
合計 130時間

【研修の受講資格】
介護職員初任者研修への受講資格は特に定められていないので学歴や年齢を問われることはありません。ただし、カリキュラムや試験などは日本語が使用されており日本語について理解する能力が必要と言えるでしょう。

【講座のタイプ】
研修は講座を実施しているスクールに通学するタイプと通信教育で学習するタイプの2種類があり、自身のスケジュールや条件にあったタイプを選ぶことが可能です。
通学するタイプの講座では研修を実施している事業所によりますが「平日に毎日通う」ことや「土日だけ通う」などのコースがあります。選んだコースによっては資格の取得まで最短で約1ヵ月程度で終えられます。
通信教育で学習するタイプの講座ではテキストなどを使い自宅で勉強を進めます。ただし、介護職員初任者研修のカリキュラムで定められている全130時間のうち、自宅で行える学習は40.5時間までと決まっており、それ以外はスクールへ通学して学習をすることになります。
参照資料 厚生労働省「介護員養成研修の取扱細則について」

【受講料について】
受講料は研修を実施しているスクールにより異なりますが、おおよそ6万円から15万円程度の金額が必要となります。スクールによっては研修の修了後にスクールが運営している介護事業所で働くことを条件に受講料が無料となる仕組みもあるようです。他にも、時期によりますがハローワークから無料で受講できる研修を紹介してるケースもあるので事前に調べておくと良いでしょう。

介護職員初任者研修を取得するメリット

【介護の能力が身に付く】
介護職員初任者研修を受講することで、介護の知識とスキルを習得し介護を必要とする方へ根拠のある適切な支援を提供する能力を身につけることができます。研修で学ぶ幅広い介護の知識とスキルは実際に介護をする場面で大いに活かすことができるでしょう。

【介護人材へのニーズが高い】
テレビ、新聞やインターネットの記事などで報道されているとおり介護業界は人員不足と言える状態です。厚生労働省から発表されている資料(第7期介護保険事業計画に基づく介護人材の必要数について)によると、2025年末までに約245万人の介護人材が必要とされています。2016年の時点で介護保険を利用した介護サービスを提供している事業所で働く介護職員の数は約183万人でしたので介護人材の数は足りているとは言えない状況です。こういった社会的な背景を踏まえ今後も介護人材へのニーズは高い状態が続くと考えられます。

【資格保持者は優遇されやすい】
介護施設では未経験・未資格でも働くことは可能ですが、求人の条件に介護職員初任者研修などの資格を保持していることをあげている施設も少なくありません。資格を保持していればそれだけ求職活動が有利に進められるでしょう。また、正社員での採用や給与面での優遇も期待できます。すでに介護施設で働いている方も資格を取得することで資格手当がつく場合もあり給与のアップが期待できます。

【訪問介護の仕事が行える】
特別養護老人ホームやデイサービス、ショートステイなどの介護施設であれば無資格でも介護をすることは可能ですが、訪問介護で行う身体介護については介護職員初任者研修(もしくは介護福祉士実務者研修など)の資格を保持している必要があります。補足ですが、訪問介護で行われる食事の用意や掃除といった家事代行などの生活援助は無資格でも行うことが可能です。

【キャリアップに活かせる】
介護職員初任者研修の資格は介護業界でのキャリアップを考える方にとってスタートラインの資格と言えます。この資格を取得しておけば、国家資格で介護のプロと言える介護福祉士資格の取得を目指す際に必要となる介護福祉士実務者研修のカリキュラム全450時間のうち130時間が免除されます。介護職員初任者研修の資格を取得しておくことでスムーズに介護福祉士実務者研修の資格取得を目指せると言えるでしょう。

【様々な場面で活かせる】
介護職員初任者研修の資格を取得して身につけた介護の知識やスキルは介護事業所で働く以外でも活かせる機会はあります。家族への介護や、高齢者に関わる仕事、ボランティアなど高齢化が進む現代においては活躍の場面は多方にわたります。

転職について

介護職員初任者研修の資格を保持していれば介護に関する知識とスキルを持っている証明となります。転職活動の際に無資格の方と比べると勤務先の候補を探す際、「複数の介護事業所の中から選ぶことができる」「自身の希望(介護事業所のサービス形態、給与、勤務形態、労働時間、立地条件など)を前提に条件の合う会社を探すことができる」といった有利な中での転職活動が行える可能性が高まります。

文責:有田 和弘
特別養護老人ホーム、小規模多機能型居宅介護施設などで介護職として働き、ケアマネジャーの資格取得後は特別養護老人ホームで介護度の高いご利用者への支援を中心にケアマネジメントを行う。介護業界での勤務経験は通算で10年を超える。現在は介護関係の記事作成を中心にフリーライターとして活動中。

介護のお仕事探しなら「Work at 介護」にお任せください!

大阪市、大阪府東部エリアを中心とした、介護系に特化した非公開求人も含めた豊富な求人情報からあなたにピッタリのお仕事が見つかります。